ダーラヘスト
スウェーデン、ダーラナ地方発祥の伝統工芸品です。
スウェーデンの象徴ともされている、木彫りの馬です。
伝統的なものは、馬全体を明るい赤に塗り、馬具を白・黄・緑・青などで彩色しています。
スウェーデンの冬は長く、寒さが厳しいため、1年の大半を家の中で過ごします。
小さな子供が退屈しないようにと作られたのが始まりです。
森の中の小屋にある余った木材をナイフ1本で削って作られました。
子供を喜ばせようと、寒い小屋の中、火をたきながら作ったようです。
当時、馬は農耕に欠かせない存在でした。夏も寒い冬も、農場と家を移動する交通手段として親しまれていました。馬は常に生活の中にあり、木製のおもちゃとしてかたどられるのも納得です。
しかし、子供のおもちゃとして始まった文化ですが、1800年代には経済的困難から、物々交換の品物となりました。
生活必需品を得るための技術として、冬以外にも作られ、次代へ受け継がれていったのです。
現在、150年前に作られた模型があり、クルビット風と言われます。
19世紀、モーラ出身のスティコ・エーリク・ハンソンが、1本の筆で2色を彩色する技術を紹介して、現在まで続いています。松を材料にして、今でも人の手で一つずつ作られているそうです。
アーティストによってデザインは違いますが、村によってもデザインに違いがあります。
Nusnasのダーラヘストは丸みを帯びた農耕馬、
Rattvikのダーラヘストはやせ形の直立不動です。
初期のものは骨董価値があり、スウェーデンの博物館に展示されています。
